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2023.04.07

資産運用

銀行信用不安2

前回、米国をはじめ世界の名だたる銀行も経営大丈夫?という状況であることをお伝えしましたが、4月5日のブルームバーグの記事にこのようなものがありました。

トロント・ドミニオンにショート4900億円、銀行株空売り対象最大

株式の取引で「空売り」というのは、その株を持っていない(空な)のに売るという取引です。

持ってないのに売れませんよね?

ま、持ってないから取引所に借りて売るという感じでしょうか、そういった取引ができるんですね。

これは、FXされている方は当然かもしれませんが、FXでも商品取引でも暗号資産取引でも同じような取引ができます。

今回米国ではないですが、カナダ第二位の銀行であるトロント・ドミニオン銀行に約4900億円(約37億米ドル)というものすごい額(と一般人には思えてしまいますが)の空売りが仕掛けられたわけです。

空売りが入るということは、つまり将来 トロント・ドミニオン銀行の株価が下がると予想しているからです。

逆に空売りを入れているのに、株価が上がったら損しますから。

なぜ、銀行の株価が下がると予想しているんですかね。。。


そういえば、3月22日のロイターの記事にはこんなのがありました。

カナダ預金保険公社、保険対象額上限を見直し=業界団体

カナダ預金保険公社(CDIC 米国はFDICですね)が国内の金融システムを保護するために預金保険の限度額を見直していると銀行・信託協会(カナダの中小銀行を代表する協会)のトップが明らかにしたそうです。

その額は現在の2倍の預金者一人当たり約14万6000米ドル(約1900万円)ということです。ちなみに米国のFDICで保護される額は、25万米ドル(約3200万円)です。日本は1000万円。。

これだけ保護しなければならないのは銀行の経営が不安で、取付騒ぎになんてことになってほしくないからですね。だって、預金者の預金額全額は銀行持ってませんから。信用創造してますからねお金って。なので、CDIC(カナダ)やFDIC(米国)や預金保険機構(日本)がある程度まで保証するわけです。


またロイターには本日このような記事がのっていました。

米高配当株ファンドから資金が急激に流出、MMFに乗り換え

米国では昨年、高配当株ファンドに資金が力強く流入したが、今年になって逆に急激な資金流出に見舞われている、より安全なMMF(マネーマーケットファンド)や利回りの高くなった銀行預金に殺到していると。

MMFは利率4%以上のパフォーマンスをあげており、米国銀行も上位銀行(JPモルガンチェース0.01%、バンクオブアメリカ0.01%、ウェルスファーゴ0.15%、シティバンク0.05%等)を除いてはやはり預金口座の利率は5%前後に上がっていますね。


銀行はやはり、預金者=「銀行から見た債券者」を安心させるために利率を上げていますが、やはり信用創造で実際にはないお金ですから、預金保険(CDIC、FDIC、預金保険機構など)の上限を超えている分は戻らない可能性が大なので、それだったらMMFの方がよいのかなと個人的には思ってしまいます。いや、預金保険があっても自分ならそんなところに預けないかなとロイターやブルームバーグの記事を見て思いました。

みなさんはどう思いますか?

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