2022.08.31
社会保険
社会保険を元にした生命保険加入 介護
今回は「介護保険」です。まずは生命保険の介護保険から説明します。
介護保険とは「所定」の要介護状態になった時に一時金や年金が支給される保険です。
昔は要介護状態4や5など排泄、入浴、衣服の着脱に全面的な介助が必要で認知機能や意思伝達の能力が著しく低下している状態でないと支給されなかったが、最近では要介護状態1や2など日常生活での介助は時々であるような軽度の介護状態でも支給されるようになってきています。
詳しくは当社お問合せ窓口までご連絡をしていただければ個別説明させていただきます。https://candf.co.jp/contact
そもそも介護になったらどれくらいの費用、期間がかかるのでしょうか?
生命保険文化センターの資料では、月々の介護費用は平均で8.3万円、介護期間は平均5年1か月だそうです。
こういった費用に備えて民間の生命保険に備えることは重要ですが、その前に社会保険からどういった給付(サービス)があるのか考えていきましょう。
まず、介護においては介護を「うける人」だけではなくて、介護を「する人」にも社会保険の給付があります。
①介護保険(介護をうける人に給付される)
こちらは健康保険と医療費負担と同様に一部の負担を超えた分に関して給付がなされます。私たちは病院で治療を受けて治療費の3割等を負担するように、介護の一部負担金は「居宅サービス」や「施設サービス」の1割から2割負担となっています。
(居宅サービス)
・訪問介護、訪問入浴介護、訪問リハビリテーション
・居宅療養管理指導、居宅介護支援事業
・通所介護、通所リハビリテーション
・短期入所生活介護、短期入所療養介護
・特定施設入所者生活介護
・住宅改修、福祉用具貸与、特定福祉用具販売
ヘルパーさんに自宅に来てもらったり、一時的に施設に行ったり入所したりして介護を受けたり、介護に必要な器具を購入したり自宅をリフォームするときに給付されるサービスです。
(施設サービス)
・介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム=特養)
・介護老人福祉施設(老健)
・介護療養型医療施設(療養型)
こちらは施設で入所して介護サービスを受けます。特養では主に食事・排泄・入浴などの介護が提供されるのに対し、老健や療養型では医学管理下での介護、リハビリ、看護等も行われます。
(地域密着型介護サービス)
・定期巡回・随時対応型訪問介護看護
・夜間対応型訪問介護
・認知症対応型通所看護
・小規模多機能型居宅看護
・地域密着型通所介護など
このサービスを利用できるのはその事業者のある市町村の住民となります。
②雇用保険(介護をする人に給付される)
・介護休業給付金⇒介護のために休業すれば「休業開始時賃金月額の67%」が支給されます。この給付金は2週間以上にわたって常時介護を要する一定の家族(配偶者、父母、子、配偶者の父母、祖父母、兄弟姉妹、孫)に対して93日を限度に3回までとなります。
このように介護の場合は「する方」も「される方」も両方支給の可能性があるのでそこを考慮して資金計画、ライフプランニングをし、生命保険を検討する必要がありそうです。
次回は最後のテーマ「老後の生活資金」についてお伝えします。